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【夢の代わり~もしもかのこが文化祭で桃ちゃんと一緒に残ったら~】(リクSS)

タイトルにもしもの仮定を全部入れたら、超長いですね…!
というわけで、IFものです。
直近LaLa本誌出張版12月号ネタのネタバレ有り。

10/28までのリク、恋だのは2本来まして(もう恋だのでリクは来ないんだと思ってたから正直びっくりしました)、これが2本目です。

◆◆◆
「やっぱり私も残るよ、桃ちゃん」
「ううん、行ってきて、かのちゃん」
 花井と苗床は譲り合いなのか押し問答なのかという状態になっている。ともあれ苗床が花井を置いて行く気がないということは、間違いなさそうだった。
 杜若は呆れている。
「ほな、うち、一人で行ってくるわ」
「あ、ちょっと待てって」
 山田が呼び止めたけど、杜若に止まる気はなさそうだ。
「山田、ついてけよ。苗床は行く気なさそうだから、俺も残る。代わりに接客くらいしといてやるから」
「え、椿君、女装……」
「しねーよ。ほら行けって」
「ちょっ! そのカッコで着いて来たら容赦せんで!?」
 杜若は、山田が着いて来ようとしてるのに噛みついた。
「ほら脱いで行ってこいよ。杜若はちょっと待てって」
 山田を追い立て、杜若を引き止める。一応、杜若も俺の言葉は無視しなかった。
 そして着替えた山田と、杜若は、喧嘩しながら教室を出て行った。
 さて、それで、花井と苗床の方に目を戻せば、まだ押し問答を続けている。
 花井が縫い物終わらなきゃどこにも行けないなら押し問答してるだけ遅くなると、割って入ろうかと思ったところで、夏草に袖を引かれる。
「椿、女装すんの? メイドの衣装とか余ってるぜ」
「しねーよ」
「給仕するんなら」
「しねーっての」
 しつけーよ、と夏草を追い払っていると、今度は夏草がクラスメートに袖を引かれている。
「駄目だって夏草」
「なんで?」
「おまえの友達が女装したら勝負になんないだろ!」
 何の勝負だ。
 それにメイド服なら俺じゃなくて苗床に着て欲しい……と思う。
 って、その通りに言ったら。
「椿ィ……女の苗床に女装しろって言ったら、さすがに苗床でも怒ると思うぜ」
 そういう意味じゃないんだが……そうだ、と思って、まだもめてる花井と苗床の間に入る。
「杜若と山田が行っちまったから、花井と一緒に残るんなら、あいつら戻って来るまでここで待つことになるからな」
「うん、わかった」
 苗床は疑問も不満もない様子で頷く。
「じゃ、ここにいる間は山田の代わりで給仕の手伝いだ。苗床、縫い物はできないだろ」
「それは、まあ……」
 できなくはないけど、と、もごもご言ってるが、特別に得意なわけじゃないことは知ってる。花井がいるから必要ないってのはある。
 残るならってので、衣装を着ることも渋々了承した。
「えっ、かのちゃんが着るなら私も」
「花井は山田の残してったのでも着るか? それより、早く縫っちまえ」
「うん」
 二人を着替えに行かせて、俺は覗かれないようにバックヤードの前に立って見張ってると、夏草がまた来た。
「椿の衣装は? 椿も残るのに」
 夏草……どうしても俺に女装させたいのかよ……


「なんかすごいレベルの高い女装なんだって」
 と、何故か苗床も花井も女装してると誤解されて、トキメ喫茶にはその後覗きに来るヤツが増えた。
「いらっしゃいませー」
「ご注文は」
 花井も縫い物を終わらせて、苗床と一緒に給仕を手伝っている。
 花井はにこやかで、苗床はいつものように淡々と。
「同じ学校だったら、一緒に文化祭ってこうだったかもしれないね」
 だけど、花井がそう言った時には。
「……うん!」
 苗床がすごく嬉しそうだったから、これも悪くない展開だったかな、と思った。
 俺も苗床のメイド服姿、見られたしな。

  1. 2012/10/31(水) 02:10:12|
  2. 恋愛SS-R|
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